小学ラグビー界では異例となる“ゴールキック成功”が勝利へのカギだ。

 「美浜カップ」の愛称で親しまれる山口良治杯美浜町少年ラグビー大会が8月26、27日に福井・美浜町の総合運動公園で行われる。

 3回目を迎える今年は北陸、中部、近畿、四国の9府県から20チームが参加。2日間で30試合が予定されている。

 大会を企画するのは京都・伏見工高を常勝軍団に成長させた山口良治氏(74=現伏見工・京都工学院総監督)だ。今回は同氏が美浜町役場に働きかけ、小学生用ゴールポストの設置が実現。従来、小学生は大人用のグラウンドを横に割って使用するためゴールポストはなく、トライ後のゴールキックは行われていなかった。

 生まれ故郷への恩返しに力を注ぐ山口氏は「この大会を通じて、試合を左右するようなキックが出たり、将来の日本代表のキッカーが生まれてくれたら」と思いを口にする。今回はトライ後のコンバージョンキック、PG、DGを可能にした特別ルールを採用。山口氏は両日とも来場予定で、最優秀選手の選定などを心待ちにしている。