14年ソチ五輪金メダルの羽生結弦(22=ANA)が、平昌(ピョンチャン)五輪シーズン初戦のSPで、いきなり自身が持つ世界最高得点を更新する112・72点をマークした。以下、羽生の一問一答。

 -シーズン初戦でいきなり世界最高得点

 でもハビエル(フェルナンデス)も、100点超えしてましたし。自分自身しっかりとこの構成で、いい演技ができたこと、本当にミスなく、自分としても非常に納得できる演技でショートを終えられた。もちろん、構成を落としているから当然みたいな感じで言われるかもしれないですが、構成を落とそうがなんだろうが、後半ですべてを出しきるというのは、非常に難しいことだと思っているので。

 -非常に丁寧に滑っていた

 この曲を聴きこんでいるのもあるし、非常に静かなところから段々湧き上がってくるようなものを目指して今日はやっていた。

-演技後、手を広げて納得の表情

 「うん、よかったね」と、笑。後半の4回転でターンから入って、手を上げるも初めてでしたし、ショー以外でSPで後半の4回転を決めたこともなかった。(4回転ループではなく)サルコーでしたけど、自分の中では、でもちゃんとここまでできたよ、ほらみて、みたいな感じのことを、ブライアンに向けて言いました。

-この曲は滑りやすいか

 しっくりくるというか、表現したいことがすごく明確なプログラム。その時その時の自分を表現できるプログラムの1つだと思っているので、やっていて心地いい。ただ、やっていて心地いいと思えるには、ジャンプをしっかり決め、すべてのエレメンツをすべてこなさないと気持ちいいと思えない。そういった意味では、そこまで滑り込んでこれていると思います。

-得点を聞いた時の感想

 そんなに出るんだ、と。あの時(世界最高点を出した15年GPファイナル)は前半に4回転2つなので、それとは全く違う、自分の中では全然違うレベルのものをやっていると思いますし、実際にターンから入ったり、手を上げたり、そういうことも成長できていること。点数も、おのずといい演技ができれば出るなと自信をもってやりました。初戦だし、これをベースに戦っていかないといけないことになると思います。このプログラムは2回も世界最高点を取っているし、110点台も2回取っているので、自信をもって滑れた。

-今シーズン自分に期待することは

 まずは、今日の集中の仕方が、しっかりとはまりきったことを評価したい。まだ22ですけど、今までの人生の中で数えてみたら100回以上試合をやっているので、1つ1つを思い出しながら、自分がどういうときに、いい演技ができていたかなと振り返りながらやっていきたい。