女子団体追い抜きで高木美帆(日体大助手)、佐藤綾乃(高崎健康福祉大)、高木菜那(日本電産サンキョー)が組んだ日本が世界記録を0秒02更新する2分55秒77で優勝した。

 従来の記録は2009年にカナダが高地のカルガリーでマークした。前日本記録は15年にカルガリーで出した2分56秒46だった。

 女子500メートルは小平奈緒(相沢病院)が37秒29の好タイムでW杯通算10勝目を挙げた。昨季からこの種目で出場した17レースで全勝。李相花(韓国)が2位で郷亜里砂(イヨテツク)は5位、神谷衣理那(高堂建設)は6位、辻麻希(開西病院)は8位だった。

 男子500メートルは羽賀亮平(日本電産サンキョー)が34秒87で4位に入った。山中大地(電算)は12位。マススタートは女子で高木菜と佐藤、男子は土屋良輔(メモリード)が1回戦を突破して11日の決勝に進んだ。

 ◆高木美帆の話 今季初めてのレースで、狙っていたわけではなかったが、すごい記録が出た。夏からの練習で蓄積してきたものが大きい。おのおののレベルが上がっている。

 ◆高木菜那の話 世界記録が出るとは思っていなかったので、めっちゃうれしい。自信になるレースができた。自分が強くなれば、まだまだタイムは伸びる。気を抜かずにやっていきたい。

 ◆佐藤綾乃の話 滑っていて速いと感じてはいたが、すごくびっくりした。昨季は(団体追い抜きで)残念な思いしかなく、リベンジしたいという気持ちで臨んだ。うれしいし、自信になった。