新潟アルビレックスBBは中地区の首位を走るシーホース三河に80-84で惜敗した。第4クオーター(Q)残り16秒にSG城宝匡史(35)がレイアップシュート。80-82と2点差まで迫りながら、最後は突き放された。勢いのある相手に13連勝を献上したが、驚異の粘りは見せた。

 最後まで新潟は食い下がった。12連勝中の相手を追い詰めた。53-66で迎えた第4Qだ。センターのダバンテ・ガードナーがまず、爆発した。前節富山戦で2試合平均23得点しているポイントゲッターは前半、タイトなディフェンスに動きを封じられ無得点に終わった。ところが、第4Qの10分間で13得点の大暴れ。庄司和広監督(43)が「体調不良で今週は1日しか練習していない」というビッグマンの奮闘にチームは乗った。誰も、勝負を捨てなかった。

 アオーレ長岡のホームに3001人のブースターが集まった。庄司監督は「たくさんの応援が心強かった。最後の追い上げにつながった」と話した。「追い上げの時の後押しの声はすごかった」と話した城宝は続けた。「接戦に持ち込めたことは、力のあることの証明。相手の連勝を止めたい」。

 きょう12日の同カードで勝利をもくろんでいた。【涌井幹雄】