2年ぶり14回目の出場の四日市商(三重)が、持ち前の「全員ディフェンス、全員シュート」で富士学苑(山梨)に逆転勝ちした。

 「試合開始直後は選手がみんな緊張していて本当にどうなるかと思ったが、ここぞというところの3ポイントシュートが入ってくれた」と横山俊幸コーチ(56)が振り返るように、1Qで最大10点差のビハインドを背負う展開。しかし1Q終了間際に境奏穂(3年)や中村優良(3年)の3ポイントシュートが立て続けに入り、形勢を持ち直した。

 2Qに入ると「全員ディフェンス、全員シュート」を掲げる四日市商らしさが出てきた。粘りのデイフェンスとスピードでリバウンドとルーズボールを支配すると、5人の選手がまんべんなく加点するようになり、前半を42-33で折り返した。

 3Q以降は、焦りからシュートを決めきれない富士学苑を、時間を使ったパス回しと精度の高いミドルシュートなどで翻弄(ほんろう)。足が止まった相手を圧倒的な走力で置き去りにし、終わってみれば87-60の圧勝。2回戦に進出した。