2年連続5回目の出場の安城学園(愛知)が、八雲学園(東京)を接戦の末に下し、初の決勝進出を決めた。

 昨日の準々決勝で優勝候補の岐阜女を破った勢いそのままのスタートダッシュを見せた。全員で動いて相手に的を絞らせない安城学園らしいバスケで、リバウンドとルーズボールを支配。相沢ひかり(3年)、野口さくら(2年)の両大型オールラウンダーが次々と得点を重ねた。

 第3クオーター(Q)終了時点では安城学園が8点差リード。ところが第4Q、今大会で1試合62点の大会記録を更新した八雲学園のエース奥山理々嘉が反撃に出る。第4Q開始早々、ブロックショットで相手の得点を防いで勢いづくと、ゴールラッシュ。小村日夏理(2年)の3点シュートも続き、逆転に成功した。

 しかし安城学園も負けていなかった。再び相手エースに厳しいマークをつけて失点を防ぐと、ディフェンスからの速攻で再逆転した。

 「夏の総体ではベスト8に入った時点でチームの雰囲気がフワフワしてしまい、負けてしまった。今大会は最後までしっかりとした気持ちを持って勝ちにいく」と、主将の上村菜々美(3年)は明日の決勝戦にむけて、気を引きしめていた。