平昌五輪(ピョンチャン・オリンピック)代表でショートプログラム(SP)首位の宮原知子(19=関大)は3位だった。

 宮原が自分のふがいなさを責めた。試合後の記者会見。「この試合に来てからあんまり…」と話したところで、涙が頬を伝った。隣の坂本からティッシュを手渡され、目に当てた後に続ける。「あんまり自信がなくて、それが今日の原因だと思います」。SP首位から3位に転落した原因を、心の持ち方に求めた。

 坂本、三原のほぼ完璧な演技後、最終滑走で迎えたフリー。2連続3回転ジャンプの後半など2つの回転不足があり、終盤の3回転サルコーも転倒。昨季の左股関節疲労骨折などを踏まえ、年末年始は普段2、3日の休みを1週間に延ばした。ピークの設定は2月の平昌五輪。それでも「強い選手っていうのはどういう状況でもしっかりできる。出来るはずのことができなかったのが悔しい」と涙の意味を説明した。

 演技後には浜田コーチから「今日の演技は全然良くなかった。情けない」といつものように本音をぶつけられた。2季ぶり2度目の4大陸女王は逃したが、最大の晴れ舞台は五輪に変わりない。「まだまだ練習することはたくさんある。どんな状態でもやらないといけない」。1歩1歩進んできた日本女子のエースは、必ずや立ち上がる。