各界のトップアスリート3人が30日、プロ野球開幕戦の始球式に登場した。2月に2時間6分11秒のマラソン日本新記録を樹立した設楽悠太(26=ホンダ)は巨人-阪神戦。投球は打者の背後を通過したが、捕手のミットにノーバウンドで収まった。「陸上競技とは違った緊張感があった」。

 平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)スピードスケート女子で金メダル2個を獲得した高木菜那(25=日本電産サンキョー)は日本ハム-西武戦。ワンバウンド投球に「練習では届いていたので、もうちょっと投げられると思った」と悔しがった。

 同女子500メートル金メダリストの小平奈緒(31=相沢病院)はソフトバンク-オリックス戦。背中を通り過ぎる大暴投を後ろで見守っていた孫オーナーがキャッチするミラクルが起きた。「ホークスのテーマは『もう1頂』ということなので、私も一から頂点を目指します」と話した。