スポーツ庁の鈴木大地長官(51)が14日、アメリカンフットボールでの日大選手の悪質な反則行為に激怒した。

 この日は定例の会見だったが、報道陣からの質問は6日の関学大との定期戦での日大選手のプレーに集中。前日、自らのツイッターで「このタックルはいかがなものか?」と異例のツイートをするなど関心も高く「大変危険なプレー。怒っている」と話した。

 鈴木長官は「衝撃的な映像だった。個人的には退場に値するプレー。タックルを受けた選手には早く回復してほしい」とし「あのプレーがなぜ行われたのか、検証することが大切」と、背景こそが重要だとした。悪質なタックルをした選手や日大など個別の問題ではなく「大学スポーツ全体として考える問題」。大学運動部の監督経験もあるだけに、重く受け止めた。

 スポーツ庁では大学スポーツ振興のために「日本版NCAA(全米大学体育協会)」立ち上げのための設立準備委員会を今夏にも立ち上げる予定。鈴木長官も力を入れている施策なだけに「安全、安心のワーキンググループで話し合われる事案にもなる」と話した。また「見るスポーツ」も推進する立場として「あのプレーを見せたいとは思わない」と強調していた。