アメリカンフットボールの日本大の選手が悪質な反則行為で関西学院大の選手を負傷させた問題で、被害選手の父親が21日、警察に被害届を提出したことを明らかにした。父親が同日夜、大阪市内で記者会見して経緯を説明する。

 反則行為があった6日の定期戦は東京都調布市のグラウンドで開催されており、今後、警視庁が調べるとみられる。

 日大の内田正人監督は19日、兵庫県西宮市内で負傷した選手や保護者らに謝罪した後、一連の問題の責任は自身にあるとして辞任を表明したが、ラフプレーを自ら指示したかなどについては明らかにしなかった。

 6日の定期戦では、日大の守備選手が、パスを試みた後で無防備だった関学大クオーターバックの背後から激しくタックルし、腰などを負傷させた。

 父親は20日、関学大を通じて談話を公表。「日大選手がどうしてあのようなプレーをしたのかの説明がなかったし、指示があったのかも話されなかったので釈然としない」としていた。