男子シングルスで4大大会最多の20勝を誇るフェデラーは得意の芝のコートでまさかの逆転負けを喫した。フルセットで敗れ「勝つチャンスはあっただけに残念だ。今日は自分の日ではなかった」と敗戦を淡々と受け止めた。

 序盤は順調だった。最初の2セットを先取。昨年の大会から34セットを連続で奪取し、自身の持つウィンブルドンの最長記録に並んだ。しかし、マッチポイントを握った第3セットを落とすと、その後の2セットを奪われ「第1セットの後、感覚は完璧ではなくなった」と打ち明けた。

 8度で単独最多の優勝記録を更新できなかったが、36歳の名手は「目標はまた来年戻ってくること」と再挑戦を誓った。