コーチの重圧は選手以上!? 全日本柔道連盟女子日本代表の上野順恵コーチ(35)が2日夜、先月27日に閉幕した柔道世界選手権(アゼルバイジャン・バクー)での壮絶な緊張ぶりを明かした。

都内で行われた所属の三井住友海上女子柔道部創部30周年記念パーティーに出席。式典後、取材に応じた上野氏は「担当が70キロ級で、初日から良い結果が続いていて『ここは何としても』の思いが強かった。前夜に緊張しすぎて酒を飲んで気持ちを落ち着かせた」と告白した。さらに、現役時代はオリンピック(五輪)、世界選手権2連覇などの数々の大舞台を経験してきたが「コーチの方が大変。緊張もする。自分は試合できないし、選手を勝たせないといけない。(コーチ席では)心臓バクバク、足もガタガタで声も震えていた」と振り返った。

今大会の70キロ級では、同じ所属の新井千鶴(24)が2連覇、大野陽子(28=コマツ)が銅メダルを獲得した。「2人とも本当に良かったし、よく頑張った。素晴らしい試合だった」と、最後はねぎらいと感謝の言葉を送った。