一関修紅がセットカウント3-1で逆転勝ちし、2年ぶり12度目の全国切符をもぎ取った。第1セットを先取されたが、ここからスイッチが入る。第2セットを奪うと、圧巻は第3セットだった。19-23の最大4点差を逆転。セットポイントを奪われ万事休すの展開から3連続得点でジュースに持ち込み、28-26で主導権を奪い返した。失セットを覚悟していた高橋昇禎監督(45)は「次のセットのことを考えていた。落としていたら負けていた。よく取りましたね」と選手たちの粘りを評価した。

セッター対角で攻撃専門の武田柊嗣(3年)が要所で活躍。第3セット終盤は4連続得点で逆転した。最終セットも左右からの攻撃にバックアタックと、多彩なオプションを披露し、勝利の立て役者となった。

1年時からレギュラーで全国を経験。だが、エースとして臨んだ昨年の選手権県予選は、決勝で優勝した不来方に敗れ6連覇を逃した。今夏の全国高校総体・予選リーグ敗退後はサーブやブロック、バックアタックと各プレーの精度を高めてきた。チームは相手サーブを1本で断つサイドアウトを基本にする。武田は「みんながボールを集めてくれる。エースとして自分が決め切る」とスーパーエースとして、高みを目指す。【佐々木雄高】