平昌五輪(ピョンチャン・オリンピック)のスノーボード男子スロープスタイルとビッグエア代表の国武大晃(16=STANCER)が中古品販売大手の「ブックオフ」とスポンサー契約を結び、8日、都内で会見した。

現役では唯一となる同社の契約選手となった国武は「新しい取り組み。ワクワクしています。すごく心強い」と口にした。ブックオフでの思い出について聞かれると「お姉ちゃんがアニメが好き。一緒に行って、フィギュアとかを買いました」と話した。

今季はバックサイドのクワッドコーク1980(QC19)の習得に励む。実戦では世界で誰も成功していないとされる横4回転、縦5回転半の大技。滞空時間の長いジャンプに耐えられるよう下半身などフィジカルの強化に力を入れる。「平昌では予選を通過できず、悔しかった。(22年の)北京五輪では予選を通過し、表彰台に立ちたい」と語った。QC19が完成すれば、可能性は一気に広がる。まだ完成度は低いが、大きなジャンプ台がある大会で、今季中の挑戦も視野に入れた。

ブックオフは全国58店舗でウインタースポーツ用品も取り扱っている。そのイメージ拡大の意味もあり、契約が実現したという。金額は非公表。契約は年度毎の更新だが、同社の幹部は「22年の北京五輪まで応援し続けたい」とした。