FC東京が大分三好を3-1(25-21、21-25、25-15、25-17)で下し、開幕4試合目で初勝利を挙げた。

「1、2セットはチーム全体が固かった。3セットに入る前にみんなで『もっと楽しんでやろう』と声を掛け合いました」。開幕4試合目でつかんだ今季初勝利に、長友優磨主将の表情も緩んだ。

第1セットを先取しながら追いつかれたが、リフレッシュして臨んだ第3セット以降は大分三好を圧倒。セッターを先発の手原紳から山田要平に代えたことで攻撃のコンビも滑らかさを増した。ターゲットを絞ったサーブで相手を崩し、チャンスを逃さない。特に勝負を決めた第4セットは、7-7から長友のサーブで7連続得点。「相手の4番(勝将哉)を狙うことを徹底した。うまくいきました」と長友。両チーム最多の22点を挙げた手塚大は「集中力を切らさず、ミスをしてもうまく切り替えられた。いい流れでプレーできました」。

この試合は今季初のホーム、墨田区総合体育館での試合でもあった。選手たちは開幕前から地元の祭りに参加してチームをPRするなど、新リーグが掲げる地域密着にも力を注いできた。観客はほぼ満員の1800人。ホームの後押しもFC東京の初勝利につながった。