五所川原工が3-1で弘前工を破り、5年ぶり7度目の出場を決めた。試合開始からペースをつかみ、第1セットを大差で奪取。第2セットを奪われ、第3セットもリードを許したが逆転。第4セットは勢いに乗って突き放した。

メンバーに3年生は2人だけで1、2年主体の若いチーム。川浪泰浩監督(50)は「怖いもの知らず。挑戦者の気持ちで向かっていった」と笑顔を見せた。堅実なサーブレシーブから速攻を展開。また相手の攻撃を堅いブロックで封じた。

攻撃の中心となったのは1年生の岡本知也だ。稲垣スポーツ少年団で小学生からプレー。稲垣中では東北大会優勝、全国大会出場の原動力に。仲間とともに五所川原工に進み、1年で早くも全国切符を手にした。

五所川原工はこの4年間、弘前工に県高校総体を含めてことごとく決勝で敗れていた。全国優勝の歴史を持つ名門に、敗れても敗れても雪辱への思いを募らせ、若い力が先輩たちの無念を晴らした。岡本は「高校で初めての全国大会。自分のスパイクをアピールしたい」と目を輝かせた。【北村宏平】