フィギュアスケート男子の高橋大輔(32=関大KFSC)が、4回転トーループを着氷した。20日、全日本選手権(21日開幕)の会場である大阪・東和薬品ラクタブドームで公式練習に臨んだ。

今季から復帰して、13年以来5年ぶりに日本一を決める舞台にたどりついた高橋は、黒い上下の練習着で登場。3回転半ジャンプ、3回転ルッツ、3回転フリップ、連続3回転ジャンプ、3連続ジャンプを次々と決めて、状態の良さを感じさせた。

ショートプログラム(SP)の「ザ・シェルタリング・スカイ」の曲をかけて通した後は、4回転トーループをしっかり成功させた。「ショート(プログラム)は4回転は入れず、西日本(選手権)と同じ構成でやるつもり。フリーは入れる構成と、入れない構成とを準備していて、本番の自分の緊張感の高さなど、いろいろ相談しながら、最後、自分が氷に立つギリギリまで悩んで決めたい」と見通しを説明した。

10年バンクーバー五輪で欧米勢以外では初となる銅メダルを獲得。14年2月のソチ五輪を終えて、同秋に引退を表明したが、今年7月に4年ぶりの現役復帰を表明。10月の近畿選手権、11月の西日本選手権を勝ち抜いて、日本最高峰の舞台に到達した。男子ショートプログラム(SP)は22日、フリーは24日に行われる。