生まれ故郷の大阪で、大坂がツアー4勝目だ! 世界4位で第1シードの大坂なおみ(21=日清食品)が、1月の全豪以来の優勝を、地元大阪で成し遂げた。同41位のパブリュチェンコワ(ロシア)に6-2、6-3でストレート勝ち。日本女子の大会優勝は、95年伊達公子以来24年ぶり史上2人目となった。また1セットも落とさずの完全優勝は、15年ラドワンスカ(ポーランド)以来となった。

試合後のインタビューで、今回の優勝を新聞の見だしにするとと問われると「3回目の挑戦で大坂が大阪で勝った」と笑顔で話した。

1月の全豪から約8カ月。2度のコーチ解任、世界1位の重圧、精神的な不安定など、苦しさを乗り越えて、ようやく大坂が、優勝の舞台に戻ってきた。第1セット、早々と第2ゲームで相手のサービスゲームを破ると、一気に3-0とリード。1度もサービスゲームを落とさないどころか、ブレークポイントさえ与えずに6-2で先取。第2セットも押し切った。

この優勝で、年末上位8人だけが出場資格のある10月27日開幕のツアー最終戦WTAファイナル(中国・深セン)のレースでも大きく前進した。大会前は7位だったレース順位は、この優勝で5位にまで上がる見込み。残りは、28日開幕の中国オープン(北京)、10月7日からの天津オープン(中国・天津)を予定している。

 

◆東レ・パンパシフィックオープンは、WOWOWで9月16日~22日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。