ラグビーW杯の盛り上がりを、東京オリンピック(五輪)でも-。20年東京五輪・パラリンピック組織委員会は8日、五輪観戦チケットの第2次抽選販売の概要を発表。13日から26日までの受け付け期間とともに、第1次抽選の傾向を公表した。狙い目は、収容人数の多い会場で行われる団体球技。日刊スポーツは、確実に日本を応援したい人のためにW杯で盛り上がったラグビー(7人制)をお勧めする。

    ◇   ◇   ◇

「ラグビーロス」の悩みは、東京五輪で解消する。組織委員会が公表した第1次販売の傾向によれば、申し込みが集中したのは「日本の有望競技、人気競技の決勝」「最上位席と最下位席」「金曜夜と土曜」。さらに「席数が多い会場での競技や予選セッションが多い競技」は申し込みが分散して、2次販売に回ったチケットも多いという。

鈴木秀紀マーケティング局次長は「ボールゲームがお勧めです」と話した。予選試合数が多く、大会場が多い団体球技は狙い目。7万2000人収容の横浜国際や6万4000人の埼玉スタジアムで行われるサッカーは入れ物が大きいだけに多くの観客が入れる。

もっとも「どうしても日本を応援したい」となると組み合わせが未定の団体球技は厳しい。サッカーは1セッション2試合(4チーム)。参加は男子16、女子12チームだから日本代表が見られる可能性は男子で4分の1、女子でも3分の1になる。他の競技も同様。日本の試合は大会場の夜開催が有力だが、確実に見られるとは限らない。

ところが、7人制ラグビーは見ることができる。男女とも参加12チームで1セッションは6試合。1試合7分ハーフと短いが、確実に日本を応援できる。しかも、会場はW杯開幕戦が行われた東京スタジアム。4万8000人と収容力もある。1次リーグ(予選)は男子が7月27、28日、女子は同30、31日。いずれも平日で購入しやすいはずだ。

W杯でラグビー人気が沸騰し、WTB福岡堅樹やレメキが出場に意欲をみせているから申し込みが殺到する可能性もある。抽選倍率は上がるかもしれないが、販売枚数が多いのは事実。消極的生観戦希望者は「沿道で見るから」と言っていたが、マラソンは札幌に移転した。自転車ロードやトライアスロンがあるとはいえ、生観戦で応援するためには、チケットを購入して会場に行くしかない。