【トリノ(イタリア)5日(日本時間6日)=佐々木隆史】3年ぶりのGPファイナル出場で、男女を通じて史上初5度目の優勝を目指す羽生結弦(24=ANA)がSPに最終6番滑走で登場し、97・43点で2位発進した。

冒頭の4回転サルコーは高いジャンプから難なく着氷。トリプルアクセルも決めた。4回転-3回転の連続トーループは最初のジャンプでの着氷が乱れコンビネーションに出来ず。後半のスピンやステップは観客の声援を受け演技した。

試合会場は、憧れのエフゲニー・プルシェンコ氏(ロシア)が、06年トリノ五輪で金メダルを獲得したパラベラ競技場。4日の公式練習後には「会場自体に、すごい大きなエネルギーがあるなって思っている。そういうものに力をもらいながら、勝手にですけど、勝手に力をもらいながら演技したいなと思っていました」と話していた。思い入れのある舞台からエネルギーをもらっていた。

男子フリーは、7日午後1時(日本時間午後9時)から。3連覇を目指すネーサン・チェン(米国)も含めた世界のライバルたちを相手に、フリーに組み込む可能性のある高難度の4回転ルッツなどを武器に、戦うことになりそうだ。