2020年東京五輪パラリンピック組織委員会は17日、五輪聖火リレーの詳細なルートを公表した。

今年6月1日に実施市区町村や主な見どころを公表したのに続き、今回は区間内の詳細な走行ルート、区間ごとの出発、到着予定地、特殊な移動方法でのリレーを発表。札幌市、東京都の島しょ町村など調整中のものを除き、組織委員会の公式ウェブサイトに掲載される。

聖火リレーは3月26日、福島「Jヴィレッジ9番ピッチ」を出発。最初の到着地「Jヴィレッジ駅」までを走る。次の区間は「楢葉町役場」から「みんなの交流館ならはCANvas」で、次は「福島県立ふたば未来学園中・高」から「広野駅東口」。第1日は10区間をリレーし、南相馬市の「雲雀ヶ原祭場地」で最初のセレブレーション(到着式)を行う。

第2日以降も同様に数区間でリレーが行われ、最終区間ゴールで到着式が実施される。基本的には公募されたランナーが走るが、各地での特徴ある移動方法も公表。岐阜市の「金華山ロープウエー」沖縄・那覇市の「ゆいレール」など既存の交通手段のほか、愛知・半田市の「ちんとろ舟」や宮城・石巻市の「孫兵衞船」など伝統的なもの、さらに日本泳法や馬などその地方ならではのリレー方法で聖火をつなぐ。

日本全土を回った聖火は7月10日に東京に入る。開催地・東京でのリレーは64年東京五輪の第2会場で、今も当時の聖火台が置かれている「駒沢オリンピック公園中央広場」をスタートし、伊豆七島や小笠原などを巡って同24日に新宿区の東京都庁に到着。そこから、開会式の行われる国立競技場に向かう。