13大会連続14回目出場の尾道(広島)が9トライの猛攻で完勝した。FW戦になったが、高校日本代表候補のフッカー藤原能(あたる)が後半に爆発。パワーを生かして合計4トライを決めた。

仙台育英(宮城)を突き放したのは後半11分。22メートルラインからモールを形成するとそのまま押し込み、藤原能がトライ。一方的な展開に持ち込んだ。キックから敵陣深くのラインアウトに持ち込み、得点を重ねるシーンが目立った。

監督として花園で初めて指揮を執った田中春助監督(31)は「キックゲームで負けなかったのが、今日の勝因で大きかった。(藤原は)ボールキャリーはいい。アタックもディフェンスも確実に、大事なところで出てくるプレーヤーです」と振り返った。藤原能も「緊張していて自分の気持ちを上げないとなと思った。トライ取っていこう、攻撃的にいこう」と話した。30日にAシードの京都成章と対戦する。