ラグビー高校日本代表候補8人を擁すBシードの東福岡が誇る“ダブルフェラーリ”が、大量得点での初戦突破を狙う。

29日、神戸市の神戸製鋼灘浜グラウンドで、30日2回戦の松山聖陵(愛媛)との初戦を控え約1時間半調整した。スポーツカーコンビの1人で前回大会で計9トライのWTB高本とむ(3年)は、WTBながらFBやCTBの位置での攻撃の起点となる動きなどを繰り返した。50メートル走5秒8でチーム一の俊足の志気陸王(りくお、3年)も強みの1対1の駆け引きなどを確認した。

28日に報徳学園(兵庫)が162点を奪い、16年に東福岡が浜松工(静岡)相手に記録した139得点の大会史上最多得点記録を更新されたことを受け、大阪出身の高本は「負けられない。トライでチームに貢献し勝利に導きたい」と闘志満々。前回大会計8トライの志気は「点数どうこうより、1戦1戦大事に戦う」と気持ちを引き締めた。

3大会ぶり7度目の優勝へまずは初戦。いきなりのツインターボ全開でチームに勢いをもたらす。【菊川光一】