前回大会優勝のBシード大阪桐蔭(大阪第1)が順当に3回戦へ進んだ。

怪物NO8奥井章仁主将(3年)が後半4分、70メートル独走トライを決めるなど、持ち前のフィジカルを前面に押し出したパワー・ラグビーで8トライ、55得点。茗渓学園にトリッキーなキックパスから2トライを許したが、初戦の扉を力でこじ開けた。

NO8奥野主将は「あんな長い距離を走ったトライは記憶にないです」と笑ったが「後半に少し疲れは出たけど、昨年ほどではないです」とキッパリ。1年前はフランカーで優勝に貢献し、2年にして高校日本代表に選ばれた。新チームでNO8にコンバートされ、よりボールキャリーに強みを出そうと体質改善に着手した。7月から約3カ月、好物の鶏の唐揚げなど“油モノ断ち”して体を絞り、106キロから102キロにシェイプアップ。進化した怪物FWを中心に、戦後6校目の花園連覇へ突っ走る。