優勝候補のAシード京都成章が思わぬ苦戦を強いられた。

前半3分、相手がゴール前のラックから右に持ち出し先制のトライ。すぐに取り返すも、前半終了時点で10-14の追う展開に。だが、後半8分、SH宮尾昌典(2年)がトライを奪うと、一気にペースを握った。25-14の同27分では191センチ、110キロのロック本橋拓馬(2年)が約50メートルルの独走トライを決めダメ押しした。

本橋は「緊張していたんですかね。自分たちのペースに持って行けず、尾道さんのペースになった。スクラムも劣勢で。後半から思いっきりやるようにしたのがよかった」と振り返った。この日、試合前の練習でユニホームが破れ、急きょ背番号なしのユニホームを着て出場。独走トライを決めた。「思いっきり走ったらトライにつながった。(相手の)裏を抜けた瞬間に道が見えたんですよ。歓声が聞こえてうれしかった」と表情が緩んだ。

湯浅泰正監督(55)は「初めてのゲームでよく修正できた。厳しいゲームを体験できたのは大きなアドバンテージ」と前向きに捉え、年明けすぐの3回戦、石見智翠館戦を見据えた。【南谷竜則】