東福岡(福岡)が6度目の優勝を飾った16年度大会以来となる決勝進出を逃した。前半5分にパスをインターセプトされ、先制トライを許すなど計4トライを献上。トライは前半21分い西浜悠太(3年)が決めた1本に終わった。

圧倒的な攻撃力がスタイルの1つの東福岡が、花園で1桁得点に終わったのは、06年度大会決勝(東海大仰星に5-19)以来のことだ。藤田雄一郎監督(47)は「力負け、完敗です。選手がこれだけチャレンジした結果なので、気持ちよく(負けを)認めます」。全国選抜大会決勝トーナメントで桐蔭学園に21-67と惨敗し、再出発した。「(負けた)4月4日から9カ月ですか。選手達は本当に厳しく、自分たちが『東福岡』という責任を持ってやってきた。あれだけの練習をして通用しなかったことはない」と語り、桐蔭学園の力を認めながら、選手をねぎらった。

それでも、7大会連続4強の足跡は残した。同監督は「そこにいないと、日本一を(目指すと)公言する資格はありませんからね」と言い「これから365日あります」と、7度目の優勝に向けて気持ちを切り替えた。