全国高校ラグビー大会の決勝は7日、大阪・花園ラグビー場で行われる。4度目の決勝で初優勝を目指す御所実(奈良)は6日、桐蔭学園(神奈川)とのAシード対決に向けて調整。奈良・御所市内の同校で約2時間、汗を流した。

「ほんまにそれでええんか?」「昨日、同じ失敗してるやろ!」。竹田寛行監督(59)からは細部にこだわるように助言され、選手たちは戦術を念入りに確認した。高校日本代表候補のFB石岡玲英(れい、3年)は「今までお世話になった方への恩返しの気持ちを出したい。60分間、全員で楽しんで、全員でやりきりたい」と大舞台を見据えた。

桐蔭学園には昨春の全国選抜大会決勝でも対戦し、19-29で敗れた。竹田監督は「普通の高校生が、やりきってくれたら楽しい。将来の彼らにつながる」と期待を込め「僕は準優勝しかできない男かもしれません。先に言っておきます」といたずらっぽく笑った。人事を尽くして天命を待つ。