ラグビーの神戸製鋼OBと新日鉄釜石OBによるレジェンドマッチが26日、ノエビアスタジアム神戸で行われた。17日に阪神・淡路大震災から25年を迎え、岩手・釜石市も東日本大震災で被災。日本選手権7連覇を果たした両チームが震災の記憶と教訓を風化させないことを目的に戦い、神戸製鋼が24-10で勝利した。

43~69歳の名選手たちが一堂に会し、客席には懐かしい釜石の大漁旗が揺れた。3度目の対戦で1勝2敗となった新日鉄釜石OBのSH坂下功正さん(60)は「25年というのは長いのか、短いのか…。我々の釜石でも震災があった。神戸さんとは同じキーワードを持っている気がする」。現役時代のスピードには及ばないが、激しいタックルの応酬に場内は沸き上がった。

両者は19年W杯日本大会が行われた、釜石鵜住居復興スタジアムのこけら落としなどで対戦。神戸製鋼OBの林敏之さん(59)は試合後に「汗をかくのは、この後のアフターマッチファンクションの(乾杯の)ため。ここからが大事なので精いっぱい楽しみたい」と笑わせ、交流を楽しんだ。