女子7人制ラグビーチーム「アザレア・セブン」に今春加入した静岡県出身3選手が、日刊スポーツのインタビューに答えた。競技歴7年で花園でもプレーした西岡那奈子(19)は、今季の主将に就任。同3年の夏目海久(19)は、チームの盛り上げ役としてSNS投稿も担当する。高校サッカーでGKとして全国制覇を果たした伊藤三紗(18)は異色の転身。得意のボールキャッチをプレーに生かす。

   ◇   ◇   ◇

-アザレア・セブンの一員になりましたね

西岡 元選手の小野沢宏時チームディレクターや小池善行ヘッドコーチに教えてもらえてうれしいです。私は身長が低いですが、それを理由にせず、世界に通用するくらい強くなりたいです。

夏目 コンタクトプレーに魅力を感じて、高校から競技を続けています。ボールを持って攻撃する時、タックルを受けながら突破するのが好きなので、身長(166センチ)も生かして頑張ります。

伊藤 サッカーを12年間やってきたので加入は悩みました。今もグラウンドにサッカーボールを持ってきます。サッカーで培ったことを今後に生かせるはずなので前を向いていきます。

-新型コロナウイルスの影響は

西岡 自粛期間中は自宅でボールを使った練習ができませんでした。肩周りの筋力をつけたくて、腕立て伏せを多くやりました。

夏目 体幹を鍛え、走り込みました。でも、1人だとモチベーションが保てなかったです。全体練習が再開しチームでやる楽しさをあらためて実感しました。

伊藤 タックルを満足にできず、焦っています。早く練習できるようになり、不安を克服したいです。

-チームにどう貢献していきますか

西岡 ムル・シャノンとの2人体制ですが、主将を任されました。責任を感じていますが、人と話すことは大好きです。チームをひとつにまとめて、しっかり引っ張っていきたいです。

夏目 グラウンド外ですが、メンバーの誕生日祝いなどをインスタにアップする役割をいただきました。各選手の個性を引き出して紹介します。フォロワーが増えて、うれしいです。

伊藤 サッカーではGKだったのでボールキャッチは大得意です。ロングパスもできますから、積極的にプレーに生かします。キッカーにも挑戦したいです。

-最後に意気込みを

西岡 今年は国内最高峰リーグ「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」の入れ替え戦がなくなりました。来年は昇格できるように今から準備していきます。

夏目 来年に向けて、この1年を有効に過ごしたいです。個人的に苦手な腕立て伏せを克服し、しっかり体をつくりたいです。

伊藤 ラグビー初心者だからと引っ込み思案にならず、自分が軸になるぐらいの気持ちで臨みたいです。攻撃的なプレーをして、試合に出たら1トライ以上が目標です。【聞き手・倉橋徹也】

◆西岡那奈子(にしおか・ななこ)2001年(平13)4月19日生まれ、浜松市出身。細江中-国学院栃木高。静岡産業大1年。小6から競技を始め、高3時に花園・女子15人制東西対抗戦出場。ポジションはBK。151センチ、51キロ。家族は両親と兄3人、姉。血液型A。右利き。

◆夏目海久(なつめ・みく)2001年(平13)7月12日生まれ、焼津市出身。焼津中-東海大静岡翔洋高。常葉大1年。高校から競技を始め、高2、3時にコベルコ杯東海ブロック代表。ポジションはFW、BK。166センチ、60キロ。家族は祖父母と両親、兄。血液型O。右利き。

◆伊藤三紗(いとう・みすず)2001年(平13)9月8日生まれ、磐田市出身。竜洋中-藤枝順心高。ヤマハ発動機勤務。高1、3時に全日本高校女子サッカー選手権優勝。アザレア・セブンに興味を持ち加入。ポジションはFW。163センチ、68キロ。家族は両親と姉、兄、弟。血液型B。右利き。