バスケットボールのB2福島ファイヤーボンズは4日、ならはスカイアリーナ(福島・楢葉町)で実施していた5日間の合宿を打ち上げた。最終日は外国籍選手2人を除く10選手とスタッフ4人が、地元中学生男女約40人と約1時間交流した。

交流会は練習後のリラックスした状態で準備運動から入り、終盤には中学生に指名された選手が見本役としてシュートを放った。B1三遠ネオフェニックスから3季ぶりに福島へ復帰した二本松市出身の菅野翔太(28)が3点シュートを冷静に沈め、「安心しました(笑い)。ああいう場面で打つ機会がないので、いい緊張感で打てた」と安堵(あんど)した。イベントに参加した楢葉中生徒会長の木村遥人君(3年=写真は東北題字)は「コロナで世の中が大変な状況の中、来てくれた。このうれしさを受験の時に思い出したい」と笑顔だった。

チームは交流会後、今季初の対外試合となる今日5日の公開練習試合(アウェー茨城戦)に向けて出発した。菅野は「この2カ月間、厳しい練習を重ねてきた。どう身についているかは気になるので楽しみ」と試合を待ちわびた。悲願のB1昇格へ、地元の声援を受けながら、頂点を目指していく。【相沢孔志】