新型コロナウイルスの影響でトップチームの今季初戦となった天理大が、課題を残しながらも8トライで勝利した。

前半2分、CTB市川敬太(4年=日新)のトライで先制。着実に加点したが、24-7の同37分には相手にモールを押し込まれてトライを献上した。前半は31-12で折り返した。

後半は自陣での反則が目立ったが、29分以降に引き離しに成功。粘り強い防御でトライを防ぐなど、強みも出したが、近年の武器だったスクラムで押し込まれるシーンもあった。小松節夫監督は「初めての試合で、やってきたことがなかなかうまくいかなかった。関西大学さんの素晴らしいプレッシャーで、うちらしいラグビーができなかった」と冷静に振り返った。

天理大は8月に新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)となり、同月の長野・菅平合宿を取りやめ。チーム活動の再開まで約1カ月を要した。

5連覇を目指す今季の関西リーグは11月7日に開幕する。フランカーの松岡大和主将(4年=甲南)は「できない部分も多くあったけれど、関西大学さんのプレッシャーで練習とは違うものが経験できた。ものすごい収穫。日本一に向けて足りない部分はある」とキッパリ。前哨戦となる交流試合の3試合で、チーム力の底上げを目指していく。