ソフトボール女子は酪農学園大とわの森三愛が札幌東商を7-0の5回コールドで下し、全道女王に返り咲いた。初回、相手失策から1死二、三塁のチャンスをつくり暴投で先制すると、4回裏にも失策などで追加点を挙げ突き放した。投げては今大会初登板の佐竹彩樺投手(2年)が無失点に抑え、全国大会への切符を勝ち取った。

2年越しのリベンジだった。19年、20連覇を目指した前回大会は決勝で帯広大谷に1-2でまさかの敗戦。昨年はコロナ禍で開催中止となった。1年生で屈辱を味わった現3年生は、夏の全国大会を経験することなく最後の大会を迎えた。

当時、6番三塁で出場していた山本うらら主将(3年)は「1年生の時に先輩たちがつくってきた連覇を止めてしまって、去年はリベンジする機会もなくなってしまった」と振り返る。ようやく巡ってきた雪辱の舞台で結果を残した。前回大会はコーチだった今年就任2年目の永木絵美理監督(32)は「技術面では歴代の先輩たちよりも劣るが、全員で優勝を取り返すという絆を持って練習してきた結果が出た」とたたえた。

女王奪還は通過点だ。山本は「全道優勝はやっとスタートラインに立っただけだと思っている。全国制覇を目標に頑張りたい」と力強く話した。【小林憲治】