日本オリンピック委員会(JOC)は12日、都内のホテルで東京オリンピック(五輪)メダリストを対象としたJOC特別賞の表彰式を行った。表彰状とともに、金メダルに500万円、銀メダルに200万円、銅メダルに100万円の報奨金が贈られた。

冒頭でJOC山下泰裕会長は「大会前から『五輪の成功は開催国の選手の活躍にかかっている』と何度もいろんな方から言われました。己を信じて、仲間を信じて、いきいきと輝いて素晴らしい活躍をしてくれた。本当にありがとうございました」とあいさつした。

金メダリストの代表として表彰状を受け取ったスケートボード女子の西矢椛(14)は「このような賞をもらえて本当にうれしいです。ありがとうございます」と初々しく話した。

14年越しで五輪を連覇したソフトボール女子の上野由岐子(39)は「あのマウンドに帰ってこられたことが感慨深かった。金メダルをとれてチーム力を感じられた。本当によかったなと安堵(あんど)感が強かった」と振り返った。その上で「こうして五輪で結果を残すことがソフトボール界で大きなアピールになる。注目されたからこそ、この勢いをオリンピックで再度、復活できるように働きかけていきたい」。28年ロサンゼルス五輪を念頭に置いて、そう口にしていた。