東京オリンピック(五輪)代表の高橋藍(2年)が所属する日体大が早大に3-0とストレート勝ちを収め、秋季リーグ全勝で優勝した。先発出場した高橋はまだコンディションは万全ではないというものの、要所で鋭い強打を連発。チームを盛り立て、来月29日から始まる全日本大学選手権に向け弾みをつけた。

高橋擁する日体大は、同じく東京五輪代表の大塚達宣(3年)が軸の早大に終始流れを与えなかった。

第1セットは25-21、第2セットは25-15と連取し、迎えた第3セット。早大に一時4点リードを許す厳しい展開の中で、粘り強い守備をきっかけに流れを引き戻した。頼りの2年生が高い決定力を見せて点差を詰め、最後はジュースにもつれる接戦を27-25で取り切った。

試合終了後チームメートと歓喜に浸った高橋は「優勝できたことはうれしいですし、チームにとって自信になります」。この日はサーブが走りエースを決めるなど随所で存在感を見せたが、「頭一つ抜けたプレーをして、誰からも認められる選手にならないと」と気を引き締めた。

来月には目標とする全日本選手権が始まる。昨年度は準優勝に終わった大会で、今季こそ頂点を目指す。高橋は「コンビを深めて優勝を狙いたい」と闘志を燃やしていた。