女子は旭川藤星が現校名では初めて決勝リーグに進出し、昨年準優勝で全国出場した北星学園女との初戦を71-68と競り勝った。68-68で迎えた第4クオーター(Q)残り2・9秒、主将の荒田乃愛(3年)が右サイドから3点シュートを決め、勝ち越し。土壇場での決勝ゴールに「直前に自分のミスで失点した。絶対に決めてやるという思いで打った」と振り返った。

今夏の高校総体道予選決勝リーグでも初戦で対戦し、11点差で敗れていた。就任5年目でOG(旧旭川藤女)の河合美菜監督(32)は「うちの武器は気持ち。技術的な対策も大事だが、特に精神面で負けないように徹底してやってきた」。13点リードで最終Qに入り終盤、足が止まり一時は逆転を許すも、土俵際で粘り抜き雪辱を果たした。

旭川藤女から校名を変え3年目。現校名1期生の3年生を軸に、まず1つ前に進んだ。次は全国切符。高校総体は旧校名時の14、16年に出場も、全国選手権(ウインターカップ)は経験がない。174センチの得点源でチーム最多24得点を挙げた平下結夏(3年)は「勝てたのはうれしいが、まだ1つ勝っただけ。明日に向け切り替えたい」。残り2戦全勝で新たな歴史を刻む。【永野高輔】

<女子そのほかの試合結果>

▽3回戦

札幌山の手134-63釧路北陽

酪農学園大とわの森三愛98-42小樽双葉

旭川藤星83-79札幌東商

北星学園女77-58海星学院

▽決勝リーグ

札幌山の手99-55酪農学園大とわの森三愛