日本(世界ランキング10位)がスコットランド(同7位)と対戦し、20-29で敗れた。欧州遠征3連戦を1勝2敗で終えた。

前半はスコットランドのWTBドゥハン・ファンデルメルバ(ウスター)などに計3トライを奪われたが、日本はなかなかトライが取れない中でSO松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)の2本のPGで点差を詰めた。6-19で折り返した。

そんな日本に待望の瞬間が訪れたのは後半24分、フランカーのテビタ・タタフがこの日チーム初のトライを挙げた。勢いを与え、松田のPGでなおも点差を縮め、一時は6点差にまで迫った。

それでもホームの大声援を受けるスコットランドが意地を見せ、2019年W杯日本大会以来の再現はならなかった。フランカーのリーチ・マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)は「改めてスコットランドとアウェーで戦う難しさを感じた。全体的なプレッシャーを感じた」。NO8姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)は「最後の勝ちきるというところで自分たちの規律の部分で足りなかった。まだまだレベルアップする必要がある」と悔しさをかみしめた。

欧州遠征で日本はアイルランドに5-60と大敗した後、続くポルトガルに38-25で勝利。この日のスコットランドに20-29。目標としていた3戦全勝は届かず、1勝2敗と負け越す形となった。主将のピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)は「(欧州遠征は)とてもタフだったけど、さまざまなラグビーに触れて成長することができた」と話した。