日本一2度の実績を誇る関東大学ラグビー対抗戦の日体大が、5位で13季ぶりの全国大学選手権出場を決めた。27日、江戸川区陸上競技場で迎えた筑波大との最終戦。勝ち点4上回る相手を35-17で下し、3トライ差以上のボーナス1点を加えた勝ち点5の上積みで逆転した。胴上げされたフランカー高橋泰地主将(4年)は「言葉にならないぐらいうれしい」と喜んだ。

力を出し尽くした。ノーサイドの瞬間、2トライを挙げた日体大柏高出身のWTBクリスチャン・ラウイは足がつり、その場に倒れこんだ。前半13分にSH梶田壮馬(ともに4年)のトライで先制。FWはスクラムを押し、今季慶大を倒した筑波大に圧をかけた。7点差以内の勝利では、相手が全国切符を得る。15-3で前半を折り返し、後半も3トライとたたみかけた。

帝京大の岩出雅之監督(63)が3年だった78年度に2度目の優勝を飾った大学選手権。08年度の出場を最後に、苦難の時代が続いた。左膝前十字靱帯(じんたい)断裂から、夏合宿で復帰した高橋は誓った。「新たなスタート地点に立てた。ベスト4へ、チャレンジャーとしてやっていきたい」。初戦は12月18日、東京・秩父宮で関東リーグ戦2位とぶつかる。伝統校の挑戦は続く。【松本航】