女子の開志国際が県岐阜商を81-57で下し、インターハイ8強の実力を見せた。

【スコア速報】ウインターカップ2021 女子スコア>

立ち上がりこそ、相手のゾーンディフェンスに手を焼いたが、終わってみれば24点差の快勝。故障で2年連続ウインター杯出場を棒に振っていたPF亀田樹里(3年)が、チーム最多の19得点で気を吐いた。

亀田が初めて立った冬の全国コートで存在感を放った。序盤は相手のゾーンDFに幻惑され、持ち前の攻撃的な側面は出せずじまい。第1クオーター(Q)の得点はフリースロー2本の2点だけだった。ところが、16-18で迎えた第2Qは開始直後の2ゴールなどで得点を積み重ねていく。第4Qには真正面からの3点シュートも決めてチームの稼ぎ頭の19得点。「楽しかった」とコートの34分46秒を笑顔で振り返った。

開志国際は8年連続の出場だが、亀田は2年連続で故障に泣かされた。1年時はメンバー組として出発した遠征先で右膝前十字靱帯(じんたい)断裂。2年時は大会約1カ月前に左人さし指を骨折し手術を受けた。だからこそ、誰よりも気合が入っていた。「1、2年生で出場していない分、懸ける思いは誰にも負けない。3年間の集大成として本番にぶつけたい」。その言葉通りに快勝発進の原動力になった。【涌井幹雄】

◆テレビ放送 男子決勝は12月29日午後1時からテレビ朝日系地上波で、女子決勝は12月28日正午からBS朝日でともに生放送。