日本セーリング連盟は27日、オンライン会見で9月に中国・杭州で行われる予定のアジア競技大会代表選手を発表した。

東京オリンピック(五輪)まで男子、女子の2種目だった470級は、24年パリ五輪から男女混合1種目になった。東京五輪代表だった男子の岡田奎樹(26=トヨタ自動車東日本)、女子の吉岡美帆(31=ベネッセ)組は、昨年11月の全日本で優勝。アジア大会選考会でも1位になり、代表に選ばれた。

全日本は、組んでから1カ月弱だったため、岡田は「まだよそよそしかった」と照れる。しかし、「今は、だいぶコミュニケーションが取れるようになった」と、絆は強くなっているようだ。

スキッパーと呼ばれるかじを操る司令塔が男子の岡田で、体で艇のバランスを取るクルーが女子の吉岡だ。大柄な男子のクルーもいる中で、全日本では「力やスピードもなかなかついていけないこともあった」(吉岡)。その点でも「だいぶアップしてきた」と、成長を強調した。

日本セーリング界で、470級は、五輪でメダルを獲得したことのある唯一のクラス。しかし、まだ金メダルはない。岡田は、全日本の時に「パリ五輪は金を目指す」と宣言。その中間点に当たるアジア大会も、目指すは「出るからには金」(岡田)だ。

 

◆アジア競技大会セーリング競技各種目代表

 

▽470級混合 岡田奎樹、吉岡美帆組▽49er級 古谷信玄、高柳彬組(ともにエスピーネットワーク)▽49erFX級 田中美紗樹、永松瀬羅組(ともに豊田自動織機)▽ナクラ17級 飯束潮吹(エスピーネットワーク)、西田カピーリア桜良(関大)組▽ILCA7級 鈴木義弘(早大)▽ILCA6級 冨部柚三子(福井県スポーツ協会)▽iQFOiL級男子 池田健星(三重県スポーツ協会) ▽同女子 新嶋莉奈(慶大)▽フォミュラーカイト級 三好竜寧(松山聖陵高)