柔道の国際大会グランドスラム(GS)ハンガリー大会(8~10日、ブダペスト)に出場する日本代表選手団が3日、東京・羽田空港から出国した。

男子は66キロ級の阿部一二三(24=パーク24)が、金メダルを獲得した昨夏の東京オリンピック(五輪)以来となる国際大会復帰を果たす。2連覇を狙う24年パリ五輪へ再出発、世界選手権(10月、タシケント)へ弾みをつける。

100キロ超級には全日本王者の斉藤立(20=国士舘大)がエントリー。同じく世界選手権に向けて対海外勢の経験を積む。その斉藤に先月26日の全日本学生優勝大会で勝ち、チームを6連覇に導いた90キロ級の村尾三四郎(21=東海大)も派遣された。

【男子】

100キロ超級 斉藤立(国士舘大)

100キロ級 飯田健太郎(旭化成)

90キロ級 村尾三四郎(東海大)

81キロ級 藤原崇太郎(旭化成)

66キロ級 阿部一二三(パーク24)

女子は78キロ級の東京五輪金メダリスト浜田尚里(31=自衛隊)や同48キロ級銀メダルの渡名喜風南(26=パーク24)が、男子の阿部と同じく五輪以来の国際舞台に戻る。

【女子】

78キロ超級 冨田若春(コマツ)

78キロ級 浜田尚里(自衛隊)

70キロ級 田中志歩(JR東日本)新添左季(自衛隊)

63キロ級 堀川恵(パーク24)

57キロ級 舟久保遙香(三井住友海上)

48キロ級 渡名喜風南(パーク24)

先月24日から、パリ五輪出場権獲得の基準となる世界ランキングのポイント対象期間が始まっている。

男子73キロ級の橋本壮市(30=パーク24)も参加する予定だったが、左母指MP関節靱帯(じんたい)を5月下旬に損傷したため欠場した。【木下淳】