昨夏の東京五輪銅メダルの“ワタガシペア”こと渡辺勇大(25)東野有紗(26)組(BIPROGY)が、2大会連続決勝進出を決めた。世界ランキング3位の2人は、同12位のラムスフス、ロハウ組(ドイツ)に21-8、21-6で快勝。わずか28分で勝利を収めた。世界選手権で日本勢はまだ混合ダブルスだけ金メダルを手にしていない。28日の決勝で、初の世界一を目指す。

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鋭いスマッシュを決めたかと思えば、変幻自在のドロップを落として相手を翻弄(ほんろう)。後衛の渡辺がプロの技で観衆を魅了した。

ランキングでは自分たちが上回るとはいえ、この日対戦したドイツペアは4月の欧州選手権を優勝するなどあなどれない相手だった。今大会でも快進撃を続けてきた。そんな勢いのある相手を寄せ付けず、わずか28分で料理した。渡辺は「攻撃の展開をうまく作れたことが勝因につながった」と納得の表情。1歳年上の東野は「勇大君がベストパフォーマンスを出してくれたので、今日はそれに乗っからせてもらった。きょうの勇大君は完璧だった」と絶賛した。

渡辺はこの春から環境を変えた。所属先のBIPROGY(旧日本ユニシス)とは従来まで社員契約だったが、4月にプロ契約を締結した。競技一本に集中することで「責任や自覚が強くなった。結果を求めることで、プロとしての価値がどんどん上がると思う」。

これまで同様に社員契約を継続する東野も「自分も自覚を持って一緒に成長できれば」と話した。パートナーから刺激を受け、トップアスリートとしての志を高くする。

福島・富岡第一中時代からコンビを組む2人。世界選手権では19年銅メダル、21年銀メダルと1歩ずつ階段を上ってきた。今大会ではここまで4試合すべてストレート勝ち。余力は残っている。自国開催の大一番で、まだ手にしていない色のメダルをつかむ。【奥岡幹浩】