男子の新潟商が今日5日からの4校による決勝リーグの進出を決めた。決勝リーグ決定戦で佐渡と対戦し、86-61で快勝した。男子の全国大会・ウインターカップ(12月23日開幕=東京体育館ほか)の県出場枠は3校。過去21回出場している名門は9年ぶりの全国の大舞台へ“王手”をかけた。開志国際、帝京長岡、北越も決勝リーグ進出。唯一の公立高が私学の壁に挑む。
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新潟商が突っ走った。ゲームの流れを一気に引き寄せた。15-21で迎えた第2クオーター(Q)だ。相手を4分58秒間、無失点に抑えてスコアを重ねた。あっという間に27-21と逆にリードを奪った。逆転劇へのレールを敷いたのはSG岸本浬(2年)が迷わず放った3点シュートだった。
第2Qの開始直後に得意な3点シュートを決めると岸本は勢いづいた。20-21の場面では左45度から“長距離砲”を沈めて23-21。リングに背を向け、自らを祝福するように拍手し、チームも乗せた。「最高に気持ち良かったッス」。シューティングマシンで連日100本は取り組んできた地道な練習が、大事な本番での結果につながった。
劣勢で迎えていた第2Q。新潟商は基本に戻った。激しいディフェンスで足を動かし、攻撃のリズムを作った。岸本は「ディフェンスの意識が高まって、流れが良くなった」と言う。普段のアップから5種類の走るメニューをこなすなど、脚力とスタミナには全員が自信を持っていた。
男子の全国大会出場枠は「3」だけに、4校での決勝リーグで1勝すれば大舞台がグッと近づく。「3年生と長くプレーできることが一番、うれしい」と決勝リーグ進出を決めた2年生SGは、全国大会でも先輩たちとプレーを思い描く。第4Qには3点シュート中にファウルを受けて、3本のフリースローの権利を得ながら3本とも外してしまった。「フリースローを落としたから(佐渡戦は)マイナス20点の80点」。岸本は決勝リーグで“満点プレー”で貢献する決意だった。【涌井幹雄】
▼新潟商OBの信田英樹監督(47)は「力を出し切って終わりたい」と決勝リーグ突破に意欲を見せた。全国大会には17年連続出場を含む21回出場の母校の黄金期を担った1人。自身の最高成績は全国16強に終わったものの、後輩は04年に同校最高の4位に入っている。「今日(4日)は、バタバタしてしまったところがあった。反省点」と今日5日からの決勝リーグには課題を修正して挑む。


