ヴォレアス北海道がヴィアティン三重を3-0のストレートで破り、ホーム開幕戦を白星で飾った。札幌出身の5年目、戸田拓也(26)が12得点の活躍で勝利に貢献した。サフィルヴァ北海道は5戦全勝のつくばユナイテッドにストレート勝ちした。27日は今季初の北海道ダービーが行われる。

5年目の戸田がチームのホーム開幕戦勝利をけん引した。アタックで10得点、ブロックとサーブで1点ずつ。チーム2番目の12得点に「非常に気合が入っていた。1セット目は空回りしてミスも多かったが、スパイクも安定して決めることができて、サーブもコースを狙うことができた」と振り返った。

18-19年シーズンからヴォレアス北海道でプレー。5年目となる今季は昨季まで在籍していた元日本代表の越川優(38)が抜けるなど、顔ぶれが大きく変わった。新布陣で1部昇格を目指すチームで、大きな戦力として存在感を発揮している。

エド・クライン監督(41)が管理するトレーニングを重ね、成長につなげてきた。主に背中や太もも裏などを重点的に鍛えてきた効果が出ている。「体の裏面の筋肉を鍛えるトレーニングが多いので、その結果ジャンプ力向上にもつながっていると思う。力強さは今までに比べて出てきているかなと感じて」と手応えがある。

同学年のアスリートにも力をもらう。日本ハム今川優馬外野手(25)は東海大四(現東海大札幌)、東海大北海道時代の同期。「たくさん会話をするような仲ではなかったですけど、同期なので気にして見るようにはなりました」と刺激を受ける。27日はサフィルヴァ北海道と今季初めて公式戦で対戦する。学生時代から知る選手も多く「負けられない。北海道ダービー、必ず勝ちたい」と闘志を燃やした。【山崎純一】

■外崎航平、古巣相手にバチバチ

今季新加入した旭川出身のリベロ外崎航平(25)が、古巣との対決で堂々のプレーをみせた。昨季までヴィアティン三重に在籍。「いろいろ考える部分もあったが勝負の世界なので、そこはバチバチにやりたいと思っている」と、中学時代までを過ごした地元で元気な姿をみせた。次戦へ向け「攻撃陣につなげられるように1本1本ていねいに」と意気込んだ。