連勝街道まっしぐらだ! 山形ワイヴァンズがホームでアースフレンズ東京Zを77-74で撃破。今季3度目の同一カード連勝でBリーグ参入後初となる5連勝を飾った。ジェームズ・ベル(30)が、チーム最多14得点の活躍。要所でチームを救う1本を決めるなど、最後までもつれ込んだ接戦で存在感を示した。ミオドラグ・ライコビッチ・ヘッドコーチ(HC=51)は「試合を進めていく中で、守りからリズムをつかむことができた」と振り返った。

序盤から苦しい立ち上がりだったが、そう簡単には主導権を渡さなかった。21-19の第2クオーター(Q)。ベルの3点シュート(3P)を皮切りに3連続得点。一気に流れをつかんだかに見えたが、小さなミスが重なってリードを許す。だが同Q終了間際、ベルが2連続で3Pを沈め、6点差で前半を折り返した。指揮官は「前半に簡単に点数をあげすぎてしまったのが良くなかった」と改善点を口にした。

4点リードで突入した第4Qは一進一退の攻防。試合終了残り2分で70-70の同点に追いつかれたが、残り15秒でベルがフリースロー2本を冷静に決めるなど3点差で競り勝った。ベルは「勝つことができてうれしい。最初は相手の変えてきたスタイルに合わせられなかったが、後半は守備をしっかり締めることができた」と胸を張った。

開幕月の10月は負け越しも、今月は6勝2敗で締めくくり、9勝8敗で東地区3位まで順位を盛り返した。次節は12月3日、アウェーで同2位のA千葉と対戦する。破竹の勢いで目標の「B1昇格」まで一気に駆け上がっていく。【佐藤究】