ラグビー女子15人制日本代表「サクラフィフティーン」の主将として22年W杯ニュージーランド(NZ)大会に出場したプロップ南早紀(27=横河武蔵野アルテミ・スターズ)が24日、現役引退を表明した。

自身のツイッターに手書きの文面をアップし「私事で大変恐縮ではございますが、私、南早紀は今シーズンをもって現役を引退することをご報告させていただきます。幼い頃から20年以上続けてきたラグビー。何百回も辞めようとしましたが、それ以上にラグビーが大好きで、楽しく、夢中でプレーをしていました」などとつづった。

福岡・筑紫高から日体大に進んだ南は、17、22年の女子15人制W杯に出場。2度目のW杯となったNZ大会では主将として、チームをけん引した。1次リーグで3戦全敗となったが、大会後にはカナダ人女性のレスリー・マッケンジー・ヘッドコーチが「彼女を19年に主将に選んだ。言わないといけないことを言える。際だったキャラクター、自信も備えていた。ゲームに対する理解、リーダーとしての成長は、私も『すごいな』とずっと思っていた。周りの選手を鼓舞もできるし、声を発してチームをコントロールできた。押し引きも難しいと思うが、私に対しても、きちんと質問ができる人だった。人間性が素晴らしかった。願わくば彼女自身が、主将に誇りを持ってくれていたらなと思います」と語る人柄だった。