東京五輪・パラリンピックのテスト大会を巡る入札談合事件で、大会組織委員会大会運営局の元次長・森泰夫容疑者(55)が逮捕されたことを受け、出向元となった日本陸上競技連盟の尾縣貢会長が8日、都内で取材に応じた。

元職員の独占禁止法容疑での逮捕に、「団体は適切な手続きを取りながら、業務を進めていくべきでありますし、特に公共性の高い東京オリンピック、パラリンピックに関しましては、慎重にかつ適切な業務執行を行うべきだと思っております。この容疑が事実あれば、あってはならないことです」と述べた。14年11月から組織委員会に出向していた。

その仕事ぶりについて同会長は、「陸連にいました頃は、本当に前向きに全ての事業に取り組んで、彼本人も非常に上昇志向の強い人でしたので、努力を続けておりました。そして、出向先でもしっかりと業務を果たしてくれてるものだと、認識はございました」とし、「私個人としては本当に残念だと思っております。本当に優れた人材ですので、これから陸上界だけでなくて、スポーツ界に貢献していただける方だと思ってたので、これ本当に残念だと思います」と沈痛な面持ちをみせた。