女子日本代表のロコ・ソラーレ(5勝5敗)がドイツ(5勝5敗)との1次リーグ(L)第11戦に臨み、7-1で勝利した。崖っぷちの状況から3連勝を飾り、決勝トーナメント(T)進出へ踏ん張った。

アイスの読みがさえた。後攻の第1エンド(E)で複数点のチャンスを作ると、スキップ藤沢五月(31)がラストロックでドローショットを決め、2点を先制した。

第2E以降はフロントエンドでハウス内にストーンを集める策を敢行。相手にプレッシャーを与え、2エンド続けて1点スチールに成功した。

5-1で迎えた先攻の第7Eでは、サード吉田知那美(31)が2投続けて、相手ストーンを円外へ弾き出した。このエンドでも2点のスチールに成功し、相手が負けを認めるコンシードを選択。快勝を収めると、4人はいつものように抱き合いながら喜んだ。

藤沢は「チームみんなで試合前練習からアイスを読むことを意識して入ることができた。1エンド目からいい流れでスタートできた」と胸を張った。

今大会4日目を終えた後には、ストーンの研磨が入り、石の曲がり幅が大きくなった。それにもアジャストし「幅とウエートも話し合うことができていて、それが勝利につながっている」と対応力を勝因に挙げた。

7日間で1次L12試合を消化するとあり、藤沢の声は枯れている。「声はちょっともたないと思うんですけど、体だけは頑張ります」。笑顔を浮かべ、次戦を見据えていた。

出場13カ国による1次Lは全チーム総当たり方式で行われ、上位6チームが25日(日本時間)以降の決勝Tへ進出する。すでにスイスが進出を決めており、残り5枠を9チームが争っている。ロコ・ソラーレは7勝5敗とすれば、決勝T進出へ大きく前進する。

ロコ・ソラーレは、日本時間24日午後10時からニュージーランド(0勝11敗)との1次L最終戦に臨む。