まさかの大逆転負けにアウトサイドヒッターで主将の石川祐希(27=ミラノ)は「相手の駆け引きがうまかった。これが今の僕たちの力」と肩を落とした。

2セット連取して迎えた第3セット(S)。前日のフィンランド戦をほうふつさせるように相手に押し込まれ、23-25で奪われた。「昨日と同じようにしちゃいけないというのがあった」とコート内で引き締めて臨むも、思いとは裏腹に「僕たちが相手に流れを渡してしまった」。自身は24得点とOP西田と並んでチーム最多得点を挙げたが、第4、第5セットと3連続で奪われて逆転負けを喫した。

初黒星を喫したが、五輪出場へ望みを失ったわけではない。試合後には主将自ら選手たちを集めて「もう負けられない、勝つしかない」とげきを飛ばした。9日間で7試合を行うタイトスケジュール。悪い流れをいかに断ち切るか。「自分たちのバレーを継続できるかが今後のカギになる」と力を込め、最後は「勝つしかないので、やるだけです」と前を向いた。

【バレー】日本男子W杯エジプトに逆転負け フルセットにもつれ込み流れ戻せず/詳細