来夏のパリ五輪予選を兼ねる男子W杯バレーは第2日を迎え、日本代表(世界ランキング5位)は第2戦で同19位のエジプトに2-3で逆転負けして、1勝1敗となった。
残り5試合は、試合ごとに世界ランキングが上位になる連戦が組まれている。五輪切符を手にするのは上位2カ国。次戦は3日にチュニジア(同18位)と対戦する。
スコア
日 本 | 2 | 25-14 25-10 23-25 23-25 13-15 | 3 | エジプト |
日本のスタメンは第1戦のフィンランド戦と同じ、アウトサイドヒッターに石川祐希、高橋藍、ミドルブロッカーは小野寺太志、山内晶大、セッター関田誠大、オポジット西田有志、リベロ山本智大が名を連ねた。
第1セット
立ち上がりは西田がスパイクで先制点を挙げ、続けてブロックも決めて2連続得点をマーク。エジプトも反撃し4-2から3連続得点。一時4-5と逆転を許したが、中盤に日本が突き放した。6-7から山内のチーム2本目となるブロック、石川のフェイントなど多彩に5連続得点。21-13の場面では、小野寺がこの試合チーム初となるサービスエースをマーク。途中出場のOP宮浦健人もスパイクを決め、25-14と圧倒してセットカウントを先取した。
第2セット
エジプトのミスから2点を先制し、石川のバックアタック、西田のスパイクなどで6-3とリードを奪った。11-7からは4連続得点をマーク。石川の2本のサービスエースなどで突き放した。16-8とすると山内がサービスエース。小野寺のクイック、石川のブロックなどで着実に加点し25-10と危なげなくセットカウントを連取した。
第3セット
序盤は一進一退の攻防。しかし8-9から4連続失点し、5点のリードを許す。終盤は高橋藍のブロック、西田のサービスエース、宮浦のブロックアウトで何度も1点差まで迫ったが、逆転まで及ばず。23-25で落とし、セットカウント2-1とされた。
第4セット
エジプトが息を吹き返した。ハイカル、ドーラを中心に5-6から4連続得点と一気に逆転。高橋藍のバックアタックで1点を返したが、直後に3連続得点を許し、7-12と突き放された。その後は互いに1点ずつ取り合う展開。石川のバックアタックで21-22と迫ったが、相手の勢いを止めきれず23-25でセットカウントを連取された。
第5セット
西田のアタックで先制したが、2度の連続得点を許し、2-4と逆転された。だが直後に高橋藍のサービスエースなどで3連続得点し、5-4とリードを奪った。石川のバックアタック、西田の必死のレシーブなどで流れをつかみかけたが、終盤に3連続失点。最後はタッチネットでこのセットを13-15で落とし、セットカウント2-3で逆転負けを喫した。
パリ五輪への道
パリ五輪出場枠は開催国フランスを含む12。五輪予選のW杯バレーは、世界ランキング上位24カ国が8カ国ずつ3組に分かれ、総当たりで対戦。女子は中国(プールA)、日本(同B)、ポーランド(同C)で開催され16日に開幕する。男子はブラジル(同A)、日本(同B)、中国(同C)で30日に開幕し、男女いずれも各組上位2カ国の計6カ国ずつが出場権を得る。残る5枠は、男女ともに来年のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド終了時(6月)の世界ランキングで決定。日本がW杯バレーで出場権を逃した場合は、VNLに出場し、ポイントを重ねてランキングをより上位に上げることが必要。W杯バレーでの大陸別の切符獲得状況も、重要な要素となる。
男子W杯バレー日程
男子W杯バレー代表メンバー
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