男子90キロ級で24年パリ五輪(オリンピック)代表に内定している村尾三四郎(23=JESグループ)が、半年ぶりの復帰戦を優勝で飾った。

左膝負傷の影響で、銅メダルだった5月の世界選手権ドーハ大会以来となる実戦。決勝で世界王者ルカ・マイスラゼ(25=ジョージア)から内股で一本勝ちを収め、来夏の金メダル獲得へ復調を示した。

世界一に完勝した。毎冬の自国大会で決勝に進んだ村尾は、今年の世界選手権を制したマイスラゼを攻め立て指導2つを誘う。延長1分52秒、次の指導で反則負けの相手が出てきたところ、内股を合わせて背中を畳にたたきつけた。「半年ぶりの試合で緊張や不安はあったけど、チャンピオンになる実力があることを証明できた」と胸を張った。

今春、東海大を卒業して井上康生GM、兄智和監督の新設柔道部へ。入社2カ月目の世界選手権で3位に入った後、左膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷し長期離脱したが、復帰までの期間に組み手の速さ、手足の長い外国人対策を重ねてきた。成果を世界覇者相手の一本勝ちで示し「けがしたからこそ見えたものがある」。男子日本代表の鈴木桂治監督も「ほぼほぼパーフェクト」と納得させた。

パリ五輪に向け、来夏まで国際大会1、2戦を挟む予定。「まだ出していない技もある」と23歳には伸びしろしかない。【木下淳】